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X線写真撮影
先日、前歯の治療の際にレントゲン検査を行いました。
このレントゲン写真は、パノラマX線写真と言います。歯医者で撮影する主な撮影方法で、医科で撮影する例えば胸部レントゲン写真などとはおおきく異なります。
「パノラマ」とは広範囲にわたる全景や風景を指す英語の単語である。主に自然や都市の広大な風景を表現するのに用いられる。
このようなイメージですね。普通の写真よりも全体像を把握するのに優れています。
頭蓋骨のイメージをあわせるとこのような感じですね。
ただし位置の設定が難しく、撮影で見える範囲(断層域)も非常に限られておりすべての異常を発見できるわけではありません。特に前歯の当たりは苦手です。
赤丸の部位にうっすらと黒い影を認めました。しかし歯が原因なのかはっきりと判断できません。
続いてCT撮影を行いました。
検査ではパノラマX線写真ではわからなかった、歯が原因(根尖性歯周炎)ではなく非歯原性腫瘍である鼻口蓋管膿疱が疑われました。
CT撮影では、顎や歯の他にも副鼻腔や粘膜の様子、病巣などを三次元の立体画像で確認できます。
二次元の平面画像より多くの情報が得られるため、飛躍的に診断と治療の精度が向上しました。
これまで突き止められなかった疾患の正体もわかるようになりました。
患者様にお話し今回のケースでは日本大学松戸歯学部の口腔外科へと紹介させていただきました。