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虫歯 予防・治療

CARIES

削る範囲を最小限に抑えるための取り組み

  • Point.01

    マイクロスコープを使用し悪い部分のみ削る

    当院では、拡大視野での処置を徹底するため、マイクロスコープや歯科拡大鏡を使用しています。対象部位を数十倍に拡大することができるため、肉眼では見えない微小な点まで確認することができます。そのため小さな虫歯も見逃さず、虫歯の部分と健康な歯質をしっかり見極めることができ、精度の高い治療が可能となります。

  • Point.02

    削る範囲を最小限に抑えるダイレクトボンディング

    虫歯を削った後の修復にダイレクトボンディングをおすすめしています。削った部分に直接補修材を盛り付けて硬化させる方法で、治療を早く終えられるメリットがあります。また、詰め物・被せ物を作って装着する手法よりも、歯を削る量を抑えることができ、歯の保存にも役立ちます。

虫歯の原因

虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌と呼ばれる「細菌」が原因で発生します。虫歯菌は糖分をエサとして酸を出し、この酸によって歯が溶かされていきます。そのため糖分が長時間お口の中にあると、虫歯はどんどん進行します。
虫歯は、お口の中の細菌の数・歯質・食べ物・時間の経過の4つが混ざり合ってできると言われています。
虫歯にならないためにはできるだけこの4つの原因を取り除き、口腔内をきれいに保つことが重要です。

虫歯の進行度と治療方法

C0脱灰

COでは歯に穴はあいておらず、表層が溶け始めた虫歯の初期状態です。「脱灰」とも呼ばれています。見た目では歯の表面が他の部分より白っぽく見えます。この段階で気が付き適切に対処することで削らずに虫歯を治すことができます。

治療方法
丁寧なブラッシングとクリーニングを継続してフッ素塗布を行い、写真撮影にて記録し経過観察を行います。

C1エナメル質まで進んだ虫歯

エナメル質にのみ細菌感染が認められる状態です。

治療方法
細菌に感染した部分だけを精密に削り取って、詰め物で歯の機能を回復する治療を行います。部位によっては急いで削らず経過観察する場合もあり、虫歯の進行具合を見極めて治療を行います。エナメル質は痛感がないので一般に麻酔は不要です。

C2象牙質まで進んだ虫歯

象牙質にまで細菌が感染している状態です。歯に黒い筋が見られ、熱いものや冷たいものに触れるとしみる場合があります。

治療方法
虫歯部分を削り取り、直接口の中でプラスチック樹脂を埋めるか、歯型を取り詰め物もしくは被せ物を用いた治療を行います。

C3神経に達した虫歯

神経や血管が通っている歯髄にまで虫歯が進行している状態です。歯の表面にはっきりと穴ができているほか、急性の虫歯では激しい痛みが伴う事が多いです。

治療方法
感染を除去する為に根の治療(根管治療)を行います。その後、被せ物をして歯の機能を回復させていきます。

C4末期の虫歯

虫歯の進行が進み、根っこだけになっている状態です。激しい痛みや歯肉から膿が出ているため口臭が発生するなどの特徴があります。

治療方法
この状態になると、ほとんどのケースで虫歯を適切に取り除く事=抜歯の事が多く、長期的に安定した噛める歯を作ることは難しくなっています。抜歯に至る場合には事前に患者様の状況に合わせて部分入れ歯やブリッジ、インプラントのご提案・ご相談をさせていただきます。
他院様などで抜歯の診断を受けた歯も場合によっては救える可能性があります。あきらめずに一度ご相談ください。

治療後の詰め物・被せ物について

虫歯になってしまった部分を削り、その範囲に合わせ、詰め物・被せ物を施していきます。
見た目が美しいのはもちろんの事、材料自体が安心・安全という事だけではなく、それが生体と調和しており長持ちすることにこだわった治療を行っております。
安心・安全性の高い材料にこだわった審美歯科をお考えの方は、ぜひご相談ください。

審美歯科

痛くなる前に、歯医者へ。

予防歯科について

予防歯科は、むし歯や歯周病を未然に防ぎ、歯の健康を長く保つための診療です。
毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なプロケアを習慣にすることで、「削る」「抜く」といった治療を避け、健康な状態を維持できます。歯を守ることは、食事や会話の楽しみを守ることに繋がります。
歯医者は“痛くなってから行く場所”—そんな常識を変えていきたいと考えています。

予防歯科のメリット

  • 治療の負担を減らせる

    痛みが出てからの治療は、時間も費用もかかりがちです。予防を習慣にすることで、そもそも治療が必要な状態になりにくく、通院回数や処置の負担を軽減できます。

  • 自分の歯を長く保てる

    一度削った歯は元に戻りません。予防によって歯を傷つけるリスクを減らし、将来も自分の歯でしっかり噛める生活を守ることができます。

  • 健康全体に良い影響がある

    口腔環境は、全身の健康とも深く関わっています。歯周病の予防は、糖尿病や心疾患のリスク低下にもつながるとされており、予防歯科は“体の健康づくり”にも役立ちます。

虫歯になる前から
予防することが大切です!

残念なことに、一度虫歯になってしまった歯は、治療後も健康な歯よりも再度虫歯になるリスクが高いです。虫歯が再発して重症化することを防ぐために、定期的に歯科医院に来て検診を受けてください。早期発見、早期治療が大切です。

成長段階ごとの予防アプローチ

妊娠期〜乳児期(0~1歳)の予防

妊娠中はホルモンの変化により、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなることがあります。進行すると歯周病のリスクが高まり、早産や低体重児出産につながる可能性も指摘されています。
また、妊娠中に口腔環境を整えることで、生まれてくるお子様への虫歯菌の感染リスクを減らすことができます。
母子ともに健やかなスタートを迎えるためにも、妊娠期の口腔ケアはとても重要です。

幼児期(2~6歳)の予防

この時期は、虫歯菌をうつさない生活習慣が大切です。
食器の共有や口移しは感染の原因になることがあるため注意しましょう。
また、甘い飲み物の頻繁な摂取は歯を溶かすリスクがあるため、食事や水分補給は時間を決めて行うのが効果的です。
さらに、噛む・飲み込む・話すといった口腔機能の発達にも配慮が必要です。
やわらかい食事ばかりでは筋肉が育たず、口腔機能発達不全につながることも。
咀嚼を促す食材や、食事中の姿勢・呼吸に気を配ることで、健やかな口の成長を支えられます。 歯磨きや歯科での定期ケアに慣れることも、虫歯予防と口腔機能の維持に役立ちます。

小児期(7~12歳)の予防

6歳頃から永久歯への生え変わりが始まり、特に生えたての歯は虫歯になりやすい傾向があります。定期的な受診によるフッ素塗布やシーラント処置、ブラッシング指導が効果的です。
また、指しゃぶりや舌の癖、口呼吸などの習慣は歯並びや顎の成長に影響を与えることがあります。早期に改善することで、将来的な矯正の負担を軽減できる可能性があります。

青年(13~18歳)・成人期(18~64歳)の予防

この時期から歯周病のリスクが高まります。痛みなく進行するため、気づいたときには重症化しているケースも少なくありません。歯周病は全身の健康にも影響を与えるため、定期的なプロケアが欠かせません。
また、詰め物や被せ物がある方は、二次的な虫歯のリスクも高まります。フッ素入り歯磨き剤や高濃度フッ素塗布など、セルフケアとプロケアの両立が重要です。

シニア期(65歳~)の予防

加齢や服薬の影響で唾液の分泌が減少し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯ぐきが下がることで歯の根元が露出し、さらに虫歯になりやすくなることも。
また、オーラルフレイル(口腔機能の低下)は、食事や会話の質を下げるだけでなく、全身の健康にも影響します。誤嚥性肺炎や感染症予防の観点からも、口腔内の清潔を保つことが大切です。
定期的なプロケアを通じて、健康寿命の延伸を目指しましょう。

当院で行う予防ケア

当院では、虫歯や歯周病などのトラブルを未然に防ぐため、患者様一人ひとりに合わせた予防ケアを行っています。
担当の歯科衛生士が継続してお口の状態を見守ることで、ちょっとした変化にもすぐに気づき、早めのケアにつなげることができます。

  • セルフケア指導

    患者様それぞれのお口の状態に合わせて、歯ブラシの選び方や磨き方のポイントを丁寧にお伝えしています。
    また、食事のとり方や歯みがきのタイミングなど、生活習慣に関するアドバイスも行い、セルフケアの質を高めるお手伝いをしています。

  • 歯科衛生士による
    専門クリーニング

    歯科衛生士が専用の器具を使って、毎日の歯みがきでは落としきれない歯垢や歯石をすみずみまできれいにします。あわせて歯ぐきの状態もチェックし、炎症や出血がないかを確認も行います。

  • 噛み合わせチェック

    噛み合わせの乱れは、口元の見た目だけでなく、体のバランスにも影響します。
    当院では定期的な咬合チェックを行い、必要に応じて矯正治療などをご提案しています。
    担当衛生士が継続してお口の状態を見守ることで、わずかな変化にも早期に対応できます。

歯ぐきチェックが苦手・痛いと感じる方へ

歯ぐきの検査で痛みを感じる原因の多くは、歯ぐきに炎症があることや、歯周ポケットが深くなっていることによるものです。
でもご安心ください。毎日の歯みがきや定期的なクリーニングで汚れをしっかり落とし、歯ぐきを健康な状態に保てば、検査時の痛みはほとんど感じなくなります。今、歯周ポケットが深くても、日々のケア次第で改善できる可能性は十分あるのです。
歯ぐきチェックが「痛いから苦手…」と感じている方こそ、早めのケアが大切です。

よくある質問

Q
虫歯を放置するとどうなりますか?
A

ひどく痛む場合もあります。痛みを通り越すと治ってしまったかの様になることもありますが、これは神経が死んでしまったという場合が多いです。バイ菌感染は痛みがなくなった後も進行し顎の骨の方に広がっていきますので早めに治療を受けましょう。虫歯は小さいうちに治す方が治療を受ける方も負担が少なく済みます。進行していくほど治療の回数や時間などかかってしまいます。

Q
虫歯は自然に治りますか?
A

穴の空いた虫歯は自然に治ることはありません。皮膚や髪の毛と異なり歯は自然治癒力がありません。
しかしごく初期の虫歯は歯ブラシやフッ素などで進行を抑制できる場合もあります。

Q
痛かった歯の痛みが無くなりました。治療は必要でしょうか?
A

まずは痛いのがなくなって良かったですね。
しかし痛みが出た原因を探る必要があります。前述の通りしみていた、痛かった歯が痛くなくなったというのは神経が死んでしまった場合があります。この場合痛みがなくとも正常な状態ではないので一度検査してみていただく方が良いかもしれません。

Q
どんな人が虫歯になりやすいですか?
A

過去に一度でも虫歯治療を受けたことがある方は再発のリスクがあります。
特に気をつけるべきは

  • お子様の頃に虫歯が多かった
  • 歯と歯の間に食べ物がよく挟まる
  • 甘いものをよく間食に食べたり飲んだりする
  • 普段の歯ブラシが1回あたり3分未満
  • ここ半年以上歯科医院で定期検診を受けていない
こんな方は要注意です。

Q
詰め物が取れてしまったのですが、そのままでも大丈夫でしょうか?
A

まずは痛みはありませんか?詰め物が取れてしまったその歯の表面は、虫歯菌に対してとても歯です。
歯の表面はエナメル質、その中は象牙質と二層構造になっています。エナメル質は表面に露出していて問題ないですが、象牙質は違います。例えば皮膚で言えばエナメル質は一番外側の皮膚(表皮)です。泥がついても手を洗えば問題ないでしょう。しかし転んで擦りむいた中(真皮)はバイ菌に弱く消毒したり絆創膏で保護しないと感染して腫れてしまうかもしれません。象牙質はこの真皮の部分と似ています。
お忙しいと思いますが、取れてしまったところはなるべく早く見てもらって様にしましょう。
早くに治療できて、問題ないといいですね。

Q
痛みの少ない治療はできますか?
A

日々心がけるところですね。痛み0は難しいかもしれませんが特に注射の痛みは少なくなる様に工夫をしています。
また治療中に痛い時は我慢せず仰ってください。痛みが出ていないか確認しながら行います。痛みを我慢したままの治療は辛く、せっかく治しに歯医者に来たのに治療が嫌になってしまいます。

Q
痛くないのですが、歯が黒く見えるところがあります。虫歯でしょうか?
A

色の白黒だけでは正確に虫歯がどうかはわかりません。また痛みの有無でも虫歯かどうかはわかりません。結局のところ、ご自身で正確に虫歯かどうか判断されるのは非常に危ないことかと思います。悪くなる前に早めの受診、若しくはなんでもなくとも歯医者に定期的に通う習慣を身につけていきましょう。

Q
虫歯治療をしたのに、治療前よりもしみたり痛かったりします。なぜですか?
A

治療後に痛みが出そうな場合には予めご説明させていただください場合があります。虫歯治療により原因となる虫歯の侵食された部位を取った=痛みをとるではないです。
痛みはあくまで歯の中心部にある神経により伝えられます。虫歯で削り取る部分が大きくなるほど、神経には接近することとなりこれが原因で治療後に痛みが出てしまうことがあります。この場合にはご連絡頂きたく思います。なるべく早くに対応させていただきます。